2008年4月号 (2008.4.21発行)

住宅の外装リフォームを行うには、主に屋根部分と外壁部分に分かれます。
今月の家守便りでは[外壁リフォーム]についてご説明いたしましょう。

本当に大丈夫ですか!? 近年の木造住宅の構造体は、最低でも30年〜50年以上は耐え得る造りになってます。しかし腐蝕しやすい水廻り外装はそうはいきません。築10年を過ぎてからは5年ぐらいのペースを目安に、「安心」の意味を含め専門業者に点検を依頼した方が良いと言われています。「うちはまだいいんじゃないかな・・・?」「そのうち、ヒマができたら・・・。」なんてのんびりしていると、知らず知らずのうちに「手の施しようが・・・、」という事態に陥ってしまうかも知れませんよ。

では外壁リフォームが必要な時期とは、どんな状態の時でしょう?

正直言って、我々のような外装工事の専門家でもその状態を確認してみないことにはお答えできません。建物の仕上げ材に何を使っているか?またお手入れの状況や立地条件、デザインなどによっても大きく左右されます。玄関のある正面側は問題ないけれど、裏手側にまわってみてビックリ!なんてことも良くあります。それだけにプロにとってもその見極めは難しいものなのです。


・表面に錆びが出ていませんか?(雨のあたらない所も要注意です)
・中に水が浸透していませんか?(錆びた所や浮いた所から雨が入る事があります)
・釘が浮いている所がありませんか?(大きな風が来た時に耐えられる状態かどうか)
・コーキングは切れていませんか?(コーキングは3年程で痩せて切れてしまう場合があります)
・モルタル壁にクラックが発生していませんか?
・色あせて見栄えが悪くなっていませんか?(紫外線や酸化によって色あせてきます)
・オール電化、増改築、塗装、雨樋の掛け替えなど、他の工事の御予定はありませんか?
  同じタイミングでする事により、外壁の補修費や足場費などの削減ができます。

雨の当らない箇所も錆びてきます
もちろんこの他にも、ご予算や家庭内行事などの要素も関係してきますね。
でも、お家の状態だけは常に気にして頂き、遅すぎたって事にならない様 注意して頂きたいものです。

実際にリフォームする場合、様々な方法があります。大まかに分けると、
 @既存の外壁を撤去し、新たに外壁をする。
 A既存の外壁の上に下地をしてその上から仕上げの外壁を張るカバー工法とに分けられます。

     (@・Aどちらの場合も現状と同じ外壁にする事も全く違った外壁にする事も可能です。)
 B補修し、再塗装する。
     などに分類できます。


カバー工法の特徴
・既存外壁の撤去処分費が不要。
  (ただし、下地工事が必要)
・建物内をいつも通りお使い頂いたまま
 施工できます。
・既存壁との間に空気層ができるので
 断熱効果も期待できます。


主な外壁の種類
・木板張り(下見板・横板張り等)
・トタン張り(波板・角波等)
・窯業系サイディング
 (セメントなどを主な原料に繊維質の木片、
              無機物を混ぜたもの
・金属サイディング
 (アルミ・スチールなどの表面材を成形して
              断熱材を裏打ちしたもの)
・サイディング+塗装
・モルタル+塗装

外壁リフォーム例
施工例 1 施工例 2
施工前 施工後 施工前 施工後
下見板張りで上部が漆喰壁でしたが、漆喰部の欠けた箇所から漏水があり、一面を張りかえる事になりました。 カバー工法により長尺角波(耐摩カラーGL鋼板)で仕上げて、スッキリしたイメージに変わりました。下見板の上に胴縁下地をする際に不陸を調整するので綺麗に仕上がります。

不陸(ふりく・ふろく)・・・建設用語で、水平でないことをいいます。壁のデコボコや、平らでないことなどに使われています。
外装全面リフォームの工事をさせて頂きました。軒天井の化粧ベニヤが捲くれてきていました。又モルタル壁にはクラックが入り、色あせた状態でした。板金部は錆びが目立ちはじめていました。 外壁に付随した配管の盛り換え、フードの交換もし、新築の様に生まれ変わりました。

軒天井:ケイカル板貼り+エマルジョンペイント
モルタル壁:外壁弾性吹付けタイル仕上げ
瓦棒葺き屋根:
エポキシ錆び止め+ウレタン塗装
板金壁:長尺角波(耐摩カラーGL鋼板)
当社が最も多く手掛けているリフォームは、板金・瓦・コロニアル・スレート屋根の葺き替えから雨樋の掛け替え、そして外装材の張替えまでを行う外装全面リフォームです。
メインになる板金のことを昔は、トタンと呼んでいましたが、最近ではファインスチールという呼び名に変わりつつあります。呼び名が変わっただけではなく、原板となる鋼板がガルバリウム鋼板となり材質が格段に良くなりました。
ガルバリウム鋼板とは・・・
ガルバリウム鋼板(略称:ガルバ)のめっき組成は、アルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%からなり、耐食性、加工性、耐熱性、熱反射性などのアルミニウムの特質と、亜鉛が鉄の溶解を防止する犠牲防食作用と鋼板から錆を守る被膜保護作用で優れた耐久性を発揮。溶融亜鉛めっき鋼板(通称トタン板)の
3〜6倍以上の耐久力など、優れた特性をもつ。

  それでは、ガルバリウム鋼板を使った外壁をご紹介しましょう


住宅の外壁で良く使われているニュー角と呼ばれるのもこのタイプです。竪張りで張ります。建物に合った長さで成形できるので
ジョイントを無くす事ができます。釘を溝に打ちますが、同色のステンレス釘ですのでほとんど目立たず、全体的に一体の美しい
壁面となります。しかも比較的安価!


深い溝の成形によるシャープなデザインと、釘が表面に出てこないのですっきりした感じから、あらゆる建物にマッチします。
(部分的に張り分けて用いてモダンなイメージに仕上げる事もよくあります)


バラエティーに富んだデザインと優れた性能が魅力。モルタル壁と比較して約1/9の軽さなので、地震の際などに家にかかる
負担が小さくてすみます。又、断熱性能がモルタル壁の約45倍もあります。遮音性能も良く(1000Hzの周波数帯で約52dB
も減少。)交通量の多い交差点が病院の廊下の静かさになるというぐらい効果があるそうです。(施工状態によります)

長尺角波 スパンドレル 金属サイディング
ニュー角波(リブ無し) 角スパンドレル ガルスパン(フラット)・ガルステージ(ストライプ)
ニュー角波(リブ無し・リブ入)
〃(M型)、S角波、SK角波など
があります。
角スパンドレル、丸スパンドレル
平スパン、目地なしスパンなど
があります。
レンガ調、スパン調、モダン調
石柄、おおびき柄、ウェーブ柄
など
があります。
                    
外装リフォーム工事は新築と比べると安価で新築の様な外観にできるのが魅力です。しかし、施工方法打ち合わせアフターサービス工事金額といった要素は施工会社によって違う為、先ずは信用できる業者を選ぶ事がもっとも重要と言えるでしょう。
一般的には、その家を建てた工務店やハウスメーカーに相談してみるパターンが良くありますが、近年では直接「外装工事専門店」に相談されるケースが増えて来ています。このように、外装工事のことは綿密な打ち合わせできる外装業者に直接相談するのが、希望通りの工事ができる秘訣と言えるかも知れません。また最初に述べたような、総合的な点検依頼や相談・アドバイスだけですと費用が発生しない場合がほとんどです。
大切なのは、普段当たり前に住んでいる住居にもメンテナンスが必要な事を知っていただき、
日頃から気に掛けて点検をすることだと思います。もし気になる所があれば、信用のおける
専門業者にご相談をしてみましょう。適切なアドバイスがあると思いますよ。

株)勝泉建築板金工業は板金工事から様々な仕上げ工事までトータル施工できる外装リフォームプランナーです。